財務三表モデリング 実践編 B
上場会社を対象に財務三表モデルを作成した上で、事業分析と将来の業績見通しを経営の現場で通じるレベルで検討します。

ゴール
上場会社を対象に、実務レベルの財務三表モデルと事業計画の作成に取り組みます。その上で、事業分析と将来の業績見通しを深く検討します。検討を通じて、経営の現場で通じる財務三表モデルと議論の「水準」の理解を目指します。
概要
上場会社を対象に、財務三表モデルと事業計画を作成する演習に取り組みます。実践編 Aと異なり、実践編 Bではモデリングのガイダンスはかなり少なくなりますので、できる限り自分の力で作成して下さい。また、作成したモデルを踏まえ、売上高と貸借対照表の数字の動きを詳細に検討し、対象会社のこれまでの事業環境、経営方針の変化、経営の論点、将来の業績予測などを議論します。
本コースの特徴
実践編 Bの主眼は、経営の現場で通じる財務三表モデルと議論の「水準」を理解いただくことです。本コースでは、上場会社を対象に、有価証券報告書や決算説明会資料など公開情報に基づいて、財務三表モデリングと議論を行いますが、議論を通じて「公開情報でここまで議論できるのか」と感じていただけるはずです。また、「得られる情報で議論できること」「情報が不足しており議論できないこと」「さらに議論を深めるために知りたいこと」を検討・整理することで、財務モデリングや事業計画の立案の実務的な全体像をより俯瞰的に捉えていただけると思います。なお、実践編 Aと比べると、実践編 Bでは答えがない売上高の分析により多くの時間を使います。
実践編 Bに取り組めれば、財務三表モデリングおよび数字に基づく経営の議論という意味では、企画の実務に入る実力は十分にあります。皆さんとの議論を楽しみにしています。
できるようになること
- 上場会社を対象とした実務的な財務三表モデルを深く扱えるようになります。
- 財務三表モデルに基づき、事業分析や事業計画の検討を実務レベルで行えるようになります。
こんな方にお勧め
責任を持って財務三表モデルを扱い議論する立場の方/そのような仕事に携わりたい方にお勧めします。
- 経営企画で、事業計画の立案、定量的な経営管理、M&Aなどに高いレベルで取組みたい方
- 投資銀行やPEファンドなどのプロフェッショナルで、上記の実務を効率よく高いレベルで身につけたい方
- IRや経理で、経営や投資家の視点で定量的に事業をしっかりと議論できるようになりたい方
- セカンダリーの投資家で、プライマリーの現場で取組む詳細な事業分析に触れたい方
受講に必要な事前知識など
上場会社の財務三表モデルをヒントがあれば作成できること(財務三表モデリング 実践編 Aに相当するスキル)
受講に必要な環境など
- 受講にはExcelがインストールされたPCが必要です。
- 動画で解説を確認しながらExcelで作業するシーンが多くあるため、「2画面」での受講(デュアルディスプレイや、PCとタブレットの併用)を推奨します。
- WindowsのExcel(Microsoft 365)で解説します。MacのExcelでも受講できますが、操作が解説と異なる場合があります。Google Sheetsでの受講が可能かは検証していません。
実施形式と受講期限
本コースはシステム(動画)とゼミ(リモート対面)の組み合わせで提供され、システムで予習の上でゼミに臨んでいただきます。ゼミの開講日を確認しお申込み下さい。システムへのアクセス期限は最後のゼミが終了した日の翌月末です。
認証
本コースを修了した方へは成績に基づく評価認証が発行されます。成績は実務を模した課題に取り組んだ上で講師と個別面談(〜30分)を行い評価します。
構成
合計:12.5時間
- 動画レクチャー:1.0時間
- ワーク:8.0時間
- ゼミ:3.0時間
- 個別面談:0.5時間
主なトピック
財務三表モデリング | 上場会社を対象とした財務三表モデリング |
---|---|
事業分析①(売上高の検討) | 分析とシミュレーションを見据えた売上高のモデリング、売上高とKPIの分析と解釈、経営の論点の検討、将来の業績見通しと論点の検討 |
事業分析②(貸借対照表とキャッシュフローの検討) | 貸借対照表の分析と解釈、経営の論点の検討、将来の貸借対照表と資金繰りの見通しの検討 |
制作担当講師

藤波 由剛
プリンシプルズ代表取締役CEOとして、BizObi(ビズオビ)の事業とコンテンツ制作を統括。BizObiでは、起業の経験と前職の投資銀行での知見に基づき、事業分析、バリュエーション(企業価値評価)、事業企画、マネジメントなどのコンテンツを制作提供。
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2023年9月8日