中澤亮太さん

受講時は株式会社レアジョブでブラジル事業の起ち上げを担当しており、受講後に起業。現在はオープンイノベーションのプラットフォームを運営するフランスのスタートアップAgorizeの日本支社の代表と起業した株式会社グローバCEOを兼務。一橋大学経済学部卒業、小山八郎記念奨学生としてイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校留学。

BizObiの前身となるサービスで「実践企業分析(損益レベル) 基礎編・実践編」「実践企業分析(三表レベル) 基礎編・実践編・上級編」「バリュエーション 基礎編・実践編」「実践財務会計 基礎編・実践編」に相当する内容を受講。

※ 当時のサービスをインタビュー内では「BizObi」と呼称しています。

受講時のインタビュー(2017年)

受講の背景を教えてください。

我流で事業計画などを作ってきたことに課題意識を持っていました。受講した当時、ベンチャー企業で海外事業展開を担当していて、日常的に事業計画を作っていました。ベンチャーだったので、自分で本を読んだりネットで検索したりして事業計画のようなものをつぎはぎに作っていたのですが、このままではいけないという課題意識をずっと持っていました。そんな時に知人から紹介を受けてBizObiに興味を持ち受講しました。

受講してプリンシプルズの良さをどのように感じましたか。

理論と実践を両輪で学べる点が私には非常に良かったです。大学の授業で経済理論を学んだ時は、実際にこの理論をどこで使うのだろうと思いました。BizObiでは、最初に理論を整理してくれるのですが、その上でビジネスで実際にどのように理論を使うのか、どのようなところに気をつけるべきかを具体的な例とともに教えてくれます。そのため、学んでいる内容を自分の業務にどのように使えるかを鮮明にイメージでき、その点がすごく良かったです。

理論を学ばないで事例や実務だけを学ぶと、他の問題にぶつかった時に応用が効かないと思います。理論を捉えて理解していれば、似たような問題に直面した時に理論で考えて解決ができます。そのような意味で、100の問題に対して100の解決策を学ぶよりも、1の理論を100の問題に応用できる方が重要だと思っています。

BizObiの強みは何だと思いますか。

プログラムを制作している講師の実務経験が豊富なことです。私が受講したプログラムを制作した藤波さんは、投資銀行で経験豊富な方で、実際に金融の最前線で動いてる人たちが現場でどのように理論を使って仕事をしているかを教えてくれます。例えば(財務会計では)お菓子会社の決算を読みながらケーススタディをしたのですが、最前線の人たちがどのように数字の裏側を見てアクションに落とし込んでいるかといった生々しいビジネスの話を教えてもらうことができ、本やセミナーで学ぶよりもずっと実務に関連する内容を学ぶことができました。

BizObiで特に学んだことは何ですか。

学んだことはたくさんあるのですが、強いてあげるのであれば、数字の扱い方だと思います。例えば、これまで決算書を読むことが出来ず、アレルギー反応ではないですが決算書を避けていました。授業のケーススタディで、決算書を豊富に扱いましたし、どういったポイントについてどのような視点で決算書を読めば良いか具体的にレクチャーを受けることができたので、現在は自分で決算書を読むことができます。実際、起業にあたって、自分たちと同じビジネスに取り組むリーディングカンパニーがどういった指標でビジネスを動かしているかを決算書から読み解くなど、学んだことをとても有効活用できています。

中澤さんは受講後に起業しました。BizObiで学んだことは起業に役立っているのですね。

すごく役立っています。わかりやすい例では、事業計画を立てる際の、数字の扱い方、資料の作り方やシミュレーションの行い方を具体的に学ぶことができました。金融機関に事業計画の相談に行った際に、この計画を自分で作ったのですかすごいですね、と言われたことがあるのですが、プログラムで使ったExcelのモデルを応用して学んだことをそのままやっただけです。また、行政へ補助金を申請する際に事業計画を作る必要がありますが、必要な論点を盛り込んで資料作成ができたのはBizObiで学んだおかげです。

事業計画の作成において具体的にできるようになったことは何ですか。

そうですね、とても初歩的な例で言えば、以前は事業計画を作っても必要な項目がそもそも網羅されていないということがありました。夜遅くまでシミュレーションの作業をしたのに、これも忘れていたあれも忘れていたと作り直すことも多かったです。今では、シミュレーションに取り掛かる前に、コストであればこのような項目があるよね、売上であればこのように整理できるよねと考える習慣がついたので、二度手間で作り直すことが少なくなり、効率的に仕事ができるようになりました。

これも初歩的で恐縮ですが、売上から費用を引いても利益にならない、複数のシナリオでうまくシミュレーションができないということも以前はよくありました。今では、事業計画作成のセオリーというか、どのように考えてどのような項目でシミュレーションを作ればよいかを理解しているので、事業シナリオのシミュレーションが簡単にできます。これまではとても時間がかかっていたことがパッとインプットの数字を変更するだけでできるようになり、本当に学んで良かったと思っています。

BizObiで学んだことを一言で表現すると。

一言で表すのは難しいのですが、数字に対する考え方が変わりました。それから、数千時間を得ることができたと思っています。BizObiでビジネスの基礎力を大きく向上させることができて、学んでいなかったら業務が効率化できずに失われていただろう時間が結構あったのではないかと感じています。事業計画を作成する、決算書を読む、日々の勉強から事業へアウトプットをつなげるといったさまざまなことについて、今回勉強をすることで効率化ができ、生涯で大きな時間を得られたと思っています。

プログラムに関心のある方へメッセージをお願いします。

受講を迷っている方がいたら、一歩を踏み出してみると良いのではないかと思います。BizObiで学んだことを活かせば、業務を効率化し数千時間を得られるので、簡単に受講料のもとをとることができます。また、私の場合、会社に勤めていて起業をしようか迷っていた時期に受講したのですが、BizObiで学んで力をつけたことが起業に挑戦するひとつのきっかけになりました。

受講時の中澤さん。当時はベンチャー企業で海外事業を担当

BizObiリリース時のインタビュー(2021年)

お久しぶりです。いまの仕事内容を教えて下さい。

主に、フランスのスタートアップAgorizeの日本代表として、日本の大企業や行政と海外のイノベーターとのマッチングを支援しています。Agorizeは、ビジネスコンテストを運営するプラットフォームを持ち、世界各地にイノベーターのコミュニティを築いています。弊社の顧客は大企業で、顧客は弊社のプラットフォームを利用してビジネスコンテストを開催し、自社が設定したテーマに関心を持つ研究者、学生、起業家などとグローバルにつながります。そこから、スタートアップへの投資や、優秀な人材の採用につなげてもらいます。

日本での事業の起ち上げをゼロから担当したので、いろいろなことがありましたが、日本での事業はやっと安定してきました。そこで、次は日本の学生がAgorizeのプラットフォームを利用して海外に挑戦することを支援したいと考えており、まず高専生のプロジェクトを始めました。現在は、パイロット・プログラムとして日本企業と取り組んでいますが、いずれはグローバルにやっていきたいですね。

受講後のインタビューでは、起業でBizObiがどのように役立ったかを話してもらいました。その後、起業した会社と並行して外資系スタートアップの日本拠点を起ち上げることになりましたが、そこでBizObiでの学びは何か役立ちましたか。

起業時と同じで、事業計画をしっかりと作成できたのはBizObiのおかげです。それから、フランスの経営層と、ROI(Return On Investment)やKGI(Key Goal Indicator)といった共通の言語を持てていたのは良かったです。例えば、マーケティング施策を打つ時、自分は新卒でウェブマーケティングの経験があるので、実務はわかります。しかし、ウェブマーケティングの実務の視点と、経営の視点では、見るべき数字や捉え方が違います。まだ、日本事業が軌道に乗り切っていないタイミングで、フランス人の経営層に対して、あたふたせずに経営の視点で売上やROIを中心にやるべきことを説明できたのは良かったですね(笑)。

小さなことかもしれませんが、慣れているに越したことはありませんね(笑)。

もう少しざっくりとした話では、法人向けの営業に取り組む際に、IR資料の読み方が何となく身についていたのが役立っています。いや、BizObiで取組んだような詳細な分析をするわけではないのですが(笑)。細かく数字を分析はしませんが、営業利益の推移や、どこにお金をかけているのかを見て、大きな事業の流れや事業の課題をIR資料から掴み取って営業に活かせています。以前は、IR資料を見るという習慣がそもそもなかったので、この差は大きいですね。

学んだことを今でも活かしてくれているようで嬉しいです。これからも頑張って下さい!
現在はフランスのスタートアップで日本代表を務める